PR

使いやすさを決めるレザークラフトの革の選び方

作る前の準備

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

前回の「作る前に作りたいもののイメージを持ちましょう」では作りたいものを詳しくきっちりと出していくお話をしました。

イメージを持つことで、革の選び方が格段に違ってきます。適当に革を買って作ったら失敗することもあります。

作りたいもののイメージはありますが、革の知識がなく、どういう風に革を選んだらいいのか悩んでしまいますよね。

今回はイメージをより明確にする革の選び方を紹介します。

革の厚みや固さで作るものが変わる

あくまで目安です。使い方、好みで表とは異なる場合もあります。

革は作るものによって、固さや厚みを考慮しなければいけません。

例えば、パスケースは革は薄くて固めがいいです。

例えば、ポーチは革は薄くてやわらかめがいいです。

例えば鞄は基本的には厚みは確保して、やわらかめがいい、固めがいいと好みで変わります。

この選択を間違うと、使い勝手が大きく変わり、せっかく作ったのに使わなくなります。

一番手っ取り早いのは、作りたいモノで、現在持っているモノをよく観察して下さい。

パスケースを作りたかったら、今まで使ったパスケースを観察します。

  • 厚みはどうですか
  • 固さはどうですか
  • 大きさ(サイズ)はどうですか
  • 表面加工はどうですか

見るべきところはたくさんあります。

もし手元になければ、売っている店に行ってチェックして下さい

一つの店だけでなく、いくつかの店の商品を見比べてください。

そうすると、

  • デザイン
  • 色使い

など新しく発見することもあります。

私はレザークラフトを始めた頃は、色々な店に立ち寄っては、デザインや革を盗みました。

(悪い意味でなくて(;・∀・))

参考書だけの情報と実際に見て触っての情報とでは雲泥の差があります。

実物を見た情報は何よりも得るものがあります。

慣れるまではいろいろな革や商品を見て下さい。

革を選ぶ時の優先順位

では、優先順位を決めて選んでいきましょう。

  1. 作るもの決める
  2. 革の硬さ・やわらかさ
  3. 革の厚み
  4. 革の仕上げ
  5. 革の種類(牛・馬・豚など)

上記は手芸店や雑貨店で売っている場合の優先順位です。

革販売店で購入する時は

  1. 作るものを決める
  2. 革の硬さ・やわらかさ
  3. 革の仕上げ
  4. 革の種類(牛・馬・豚など)
  5. 革の厚み

となります。革販売店では革の厚みを薄くすることができます。薄い革を厚くすることはできません。

厚い革を薄くすることを【漉(す)く】と言います。『革をすく』というのは、革の厚みを薄くすることです。

革の厚みの加工の話はあとでしますね。

手芸店や雑貨店などでは革を漉くことはできません

買ったままの革で作っていくこととなります。買ったままの革の前提とします。

作りたいモノを決める

まず作りたいものを決めます。

ポーチなのか、メガネケースなのか、パスケースなのか。

ポーチはやわらかい革、メガネケースはかための革、パスケースは薄くてかための革。

という風に、作りたいモノで革の厚みや硬さが変わってきますよね。

革の硬さ

作りたいモノが決まってから、厚みや硬さの見合った革を探します。

厚みや硬さの確認をしてから、仕上げを選ぶこととなります。

仕上げ・加工の種類

お手入れや経年変化の有無です。

お手入れをしたくない、経年変化もしてほしくないなら、クロム革です。

愛着をもって革を育てていきたかったらヌメ革やオイルレザーです。

革の種類

流通している革は牛革が多いです。初心者のうちは、比較的安価で扱いやすい牛革を購入しましょう。

高い革を買って、作って失敗しても後悔することになりますから。

レザークラフトに慣れてきてから、馬革や子牛革や山羊革、羊革で作っても遅くはありません。

自分の性格に合わせて革を選ぶ

自分に合った革を選びます。

大きく分けると

  • お手入れができるか、できないか
  • 経年変化してほしいか、してほしくないか

の二つになります。

ヌメ革やオイルレザーなどは、お手入れをしていけば長くいい状態を保つことができます。

しかし、お手入れは面倒だという方は、クロム革を選んだほうがいいですね。

お手入れと経年変化はシンクロしますが、ヌメ革やオイルレザーは長く使っていくと、手の脂などで色が変わってきます。ツヤも出てきます。

柔らかくもなってきたり、使っている人の形になっていきます。

お手入れをしつつ使っていると、この経年変化が顕著に現れます。

反対にクロム革は、染料を表面に塗って加工していますから、お手入れも必要もなく、色も色焼けで薄くなることがありますが、ヌメ革やオイルレザーのように色が変わることはありません

革の厚みは加工可能

革販売専門店なら、革の厚みを加工することは可能です。

前述したように、「革を漉き」ます。

革を漉く料金は、店によって異なりますが、安い所なら数百円から漉いてくれます。

革を漉く時の注意点

革を漉く時は、1枚(半裁)単位になります。

店によっては、半裁を半分に裁断し、それぞれ違う厚みに漉いてくれることもあります。

小さく裁断していても漉いてくれる場合もあります。

料金や漉きの条件は、店によって異なるので確認しましょう。

店で漉くことを注文するのは簡単ですが、一度漉いた革は再び厚くすることはできません。必ず厚みを確認しましょう。

そして、漉いた一枚を使い切るように計画しましょう。

せっかく買った革を余らすような勿体な事はしないでください。同じ厚みで作れるものを作りましょう。

店員さんに聞く確認事項

初めて間もない頃は、革の知識がなく、どれがいいのか分かりません。

そして、たくさん並んだ革を目の前にすると、種類がありすぎて、なにがなんだかわからなくなります。

そんな時は店員さんに恥ずかしがらずに聞きましょう。

  1. 何を作るか伝える
  2. 革の仕上げを聞く
  3. 革の厚み
  4. 漉けるかどうか、料金はいくらか
  5. 革の伸び具合(よく伸びる革があるので、かばんには適さない)

革販売店の店員さんは革について詳しいですが、何に適しているかも詳しい方も多いです。

分からない事は色々と聞いて知識を吸収して下さい。

まずは端革セットを購入して作っていく

これからレザークラフトを始めようという初心者は、ずっと作っていくかわかりません。

初めから1枚(半裁)革を購入するのではなく、端革セットを購入しましょう。

端革セットというのは、そのまま、革のはしっこを詰め込んだセットです。

しかし、端革と言っても、A4サイズくらいの革が入っているセットもあります。ホントの端革を詰め込んだセットもあります。

購入時にどんな革が入っているか確認しましょう。

ネット購入するなら、内容を確認できる画像などを載せたショップで購入します。

説明にも、どんな革が入っているかを確認します。

端革セットでは、全てを自分の希望通りの革が入っていません。割り切って購入して下さい。

厚みや硬さ、仕上げなども選べないので、その中から作れるものを作ります。

一番扱いやすいのは、1~1.5mmほどの厚みの革が良いです。

端革ではかばんを作ることはありません。革小物を中心に作る程度のサイズです。

硬めならパスケースや小銭入れ、柔らかければペンケースやポーチ等、色々作ることができます。

まとめ

革を選ぶことは、レザークラフトをするうえで、かなり重要な作業になります。

自分の好き嫌いだけで選ぶのではなく、自分の性格に合った革の中から、作りたいモノに適した革を選んでいきます。

革の選び方を間違うと作りにくく、使いにくくもなります。

たくさんの革を見て、たくさんの革で作って、どんどんと革に慣れて下さい。

次の記事へ:レザークラフトの革を選ぶ時はチェックリストを使って確認していきましょう

関連記事:レザークラフトで作る前に作りたいもののイメージを持ちましょう

コメント

タイトルとURLをコピーしました