レザークラフトの醍醐味として、金具を使って作ることもその一つです。
金具でデザインが決まることもあります。
今回はレザークラフトの便利な金具の紹介です。
バネホック
バネホックは一般的によく見かけるホックですね。ホックの開閉も軽く、扱いやすいのでどんな小物にでも使うことが多いです。
サイズ
サイズ呼称 | 大きさ | 頭直径 | 足長 |
---|---|---|---|
No.1 | 小 | 10mm | 6.5mm |
No.2 | 中 | 11.5mm | 6.5mm |
No.5 | 大 | 13mm | 8mm |
8050 | 特大 | 15mm | 9mm |
小さいサイズは小さい革小物に使用します。一般的にはNo.2やNo.5を使います。
ホックを付けるには、各サイズに合わせた打ち棒と打ち台を使用します。
一番使用するサイズのバネホックを決めてから打ち具をそろえます。
色んな部品の金具の色は揃えましょう。
作るたびに違う金具の色を揃えていると、金具の統一ができなくなり、一式揃えることにコストがかかります。
ジャンパーホック
ジャンパーに使われることから、ジャンバーホックといいます。
バネホックより開閉が硬めですが、しっかり留まります。
サイズ
サイズ呼称 | 大きさ | 頭直径 | 足長 |
---|---|---|---|
7060 | 小 | 13mm | 6mm/7mm |
7050 | 大 | 15mm | 7mm/9mm |
開閉が少々硬めなので、薄い革、柔らかい革、伸びる革などに使用する時には補強をしましょう。
各サイズに合わせた打ち棒を使用しましょう。打ち台は、裏の平らな面を使用します。
金具の色はそろえると、あとから買い足す手間やコストがおさえられます。
カシメ
革を固定する時に使用します。一度付けると外せないので、しっかり固定したい時や飾りなどに使用します。
カシメには片面と両面があります。両方とも頭が球面状になっているものは両面です。片面は片方が平らになっていますので、見えない部分に使用します。
両面を買っておけば、裏表使用できるので悩むこともありません。
サイズ
大きさ | 頭直径 | 足長 |
---|---|---|
ミニ | 3.5mm | 4mm |
特小 | 4.6mm | 5mm/6mm |
小 | 6mm | 5.5mm/7mm/8.5mm |
中 | 7mm | 7mm/8.5mm |
大 | 9mm | 6mm/8mm/10mm |
特大 | 13mm | 8.5mm/13mm/15mm |
カシメは見える部分にも見えない部分にも使用します。
固定する金具ですので、サイズ選定が重要になってきます。バランス、強度などを考えて選んでいきます。
ハトメ
革に穴を開けて、そこに革ヒモや金具などを通す時に使用します。
ただ革に穴を開けて革ヒモや金具を通して使うこともできますが、薄い革、やわらかい革、伸びる革などの場合にはハトメを使用します。
またアクセントにもなりますので、あったら便利な金具です。
ハトメも片面と両面があります。使うのは両面が多いです。
両面でも丸潰し、両面などあります。画像は丸潰しハトメです。一般的にレザークラフトで販売されているのは、丸潰しハトメが多いです。
サイズ(丸潰し)
サイズ呼称 | 内径 | 外径 | 高さ |
---|---|---|---|
#200 | 4mm | 7.5mm | 4.5mm |
#300 | 5mm | 9mm | 5mm |
内径は穴の大きさ
外径はハトメの枠の大きさ
高さは足の長さ
丸潰しハトメの場合は、足を潰して座金に固定し外れないようにするため、革の厚みは高さより小さくしなければいけません。
あくまで、穴の補強の金具です。ハトメで固定はできません。
カン
主にカンはカバンの持ち手やショルダーヒモを通す接続部に使用することが多いです。
形が丸カン、Dカン、角カンとあります。
丸カン
丸い金具です。
サイズやデザインがたくさんあります。
Dカン
英語のDの形からDカンと呼びます。
サイズやデザインはたくさんあります。
角カン
長方形の形から角カンと呼びます。サイズは様々あります。
ショルダーカンと組み合わせて使いますが、ショルダーカンと角カンはサイズを合わせなければいけません。
ナスカン
ナスカンは、ヒモに繋げる金具です。ヒモを固定せずに外したい時等に使用します。
取り外しのできるショルダーヒモなどに使われています。
サイズも様々で、ヒモのサイズに合わせて選びます。
ショルダーカンと組み合わせ使う時は、サイズを合わせます。
ショルダー金具
ショルダーヒモの長さ調節を出来るようにする金具です。
ヒモのサイズにより選びます。
販売サイトなどでは「移動カン」「一本線送り」などと記載されています。
ギボシ
橋や寺社仏閣の手すりの柱の上に装飾として付けられている擬宝珠(ぎぼし)と形が似ていることからギボシと呼ばれています。
下部がねじ式になっているので、革に穴を開けてネジ部を差し込み固定してます。
革小物のフタなどを閉じる時にギボシで留めます。
デザインやサイズはたくさんあります。
バックル
カバンの持ち手やショルダーヒモの長さ調節する時にバックルを使用します。
バルトを作る時もバックルを使用します。
ヒモのサイズにより選びますが、デザインが多様で装飾としても重要になってきます。
ファスナー
ポーチやペンケース、カバンなどに使用します。
中身が飛び出さないので、ファスナーは便利ですが、手縫いでは縫いにくいデメリットがあります。
ファスナーも色やサイズが様々あり、持ち手はデザインされているものもあります。
キーホルダー金具
キーホルダーを作る時に使用します。
カギを掛ける板ナスカンの数が色々あります。
差し込み錠前
ポーチやカバンなどのフタを閉める時に使います。
前面のボタンを押しながら差し込みを外さないと開かないので、しっかり留まります。
マグネット
ポーチやカバンをマグネットで留めます。
サイズは小~大とあり、大きさにより磁石の力が違います。またマグネット部分が薄いタイプもあります。
金具の色について
- ゴールド
- シルバー
- アンティークゴールド
一般的に手芸店や量販店で販売されているのは上記の3色です。
レザークラフト専門店では金古美、銀古美、真鍮、カラーなど揃えている店もあります。
また金具により色数が少ない場合もあります。
真鍮などは経年変化していきますが高価なので、まずは一般的なゴールド・シルバー・アンティークゴールドのどれかで作ってみましょう。
ゴールドは若い人に人気です。
シルバーは男性に人気です。
アンティークゴールドはナチュラルな作品に合い、男女ともに違和感なく使えます。
まとめ
金具は種類がたくさんあります。
色やサイズ、デザインなど、ありすぎて悩みます。この悩みは楽しい悩みなんですが。
自分の好みでサイズが変わり、革の質で色やデザインが変わってくることもあります。
私は老若男女違和感なく使えるアンティークゴールドに統一して作っています。
男性にはシルバーが人気で、女性にはゴールドが人気です。ナチュラルな暮らしが好きな人はアンティークゴールドです。
一般的にはそんな傾向になっていますが、好きな色を選べばいいです。
しかし、金具を集めていくのはたいへんです。
金具の色は必ず1色を集めて下さい。
商売にしていく、金銭的に余裕があるなどなら色々と集めればいいですが、初心者が色んな色に手を出すのは危険です。
金具の種類は豊富で目移りしてしまいがちですが、決して暴走せずに、冷静に使う分だけ購入するようにして下さい。
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